シャドーイングはリスニング力の向上に効果的なトレーニングですが、間違った方法で取り組んでいると効果はありません。
そこで、シャドーイングにおける注意点をまとめました。
これらを意識してシャドーイングを行うことで、大きな効果が得られること間違いなしです。
「広く浅く」ではなく「狭く深く」
シャドーイングは「広く浅く」ではなく「狭く深く」行うことが大事です。
1つの素材を何度も繰り返す
シャドーイングは1つの素材を何度も繰り返して行う必要があります。
繰り返し行うことで徐々に精度を上げていき、音声と同じように発話できてはじめて効果が得られるからです。
いろんな素材をちょっとずつかじっていくようなやり方はよくありません。
これだとどれも中途半端になって、いつまでたっても正確な発音が身に付かないからです。
シャドーイングは1回の学習で20~30回を目安に行います。
時間にして30分くらいかかりますが、疲れてきても惰性にならず、集中力を保ちながら行うことが大事です。
1つの素材を3~4日間続ける
シャドーイングは1日で終わるのではなく、数日間続けて行いましょう。
1回の学習(20~30回)で完璧にシャドーイングできるようになるのは難しいからです。
だいたい3~4日続ければ精度の限界が来ますので、そこまでは頑張ってやらないといけません。
もし、3~4日やってもうまくできないのであれば、その素材は難しすぎる可能性があります。
精度の低い状態でシャドーイングを行っても効果はありませんので、素材のレベルを落としましょう。
また、うまくできてもできなくても、3~4日シャドーイングを行えば英文を覚えてしまいますので、その素材は終了して次の素材に移ってOKです。
音をきちんと聞いて発話すること
シャドーイングは英語の音や音の変化を身に付けるために行うトレーニングですので、まずは「きちんと音を聞くこと」が大事です。
記憶をしないこと
流れてくる音声は覚えようとしないこと。
覚えると覚えたものをそのまま吐き出そうとするため、音声を聞かなくなるからです。
ですので、記憶を使って発話するのはよくありません。
何度も繰り返しシャドーイングをしていると覚えてしまいますが、それでも記憶には頼らず、聞こえてきた音をそのまま発話することを意識して行いましょう。
音声に忠実に行うこと
音声のスピードについていけるようになったとしても、自分の発音が音声と離れていては意味がありません。
正しい音を取り込むことができないからです。
スピードに付いていければ、うまくできているような感覚に陥ってしまいがちですので、注意しましょう。
あくまで音声に忠実に行うことが大事です。
常に音声をよく聞くことを意識しましょう。
自分のシャドーイングを客観的にチェック
自分では正しくシャドーイングできているつもりでも、実際にはできていないところがたくさんあったりします。
そこで、次の2つの方法を試してみましょう。
- 録音して聞いてみる
- 他人にチェックしてもらう
録音して聞いてみる
自分のシャドーイングを録音して聞いてみましょう。
おそらくですが、思ったよりできていないことにがっかりするはずです。
しかし、それが本来の自分の実力ですので、素直に受け入れる必要があります。
録音するのは面倒ですし、自分の声を自分で聞くのは恥ずかしいものですが、必ず気付きがありますので、ぜひやってみましょう。
他人にチェックしてもらう
録音して聞くことで気付けることもありますが、それでも自分では気付かない部分が残ります。
そういう部分は他人に指摘してもらわない限り、間違ったままになる可能性が高いです。
知り合いの中に英語ができる人がいれば、その人に自分のシャドーイングをチェックしてもらいましょう。
おそらく1つや2つは正しくない部分を指摘してもらえるはずです。
もし、そういった知り合いがいないのであれば、英語のプロにお願いすることも考えてみてください。
例えば、『シャドテン』という、シャドーイングに特化したサービスでは、添削によって自分の間違いを指摘してくれるため、着実に弱点を克服することができます。
添削を繰り返してシャドーイングの精度を高めていくため、無駄のないトレーニングができるのがこのサービスの良いところです。
管理人である僕も実際に体験してみましたので、ぜひ以下の記事で体験レビューをご覧になってください。
まとめ
この記事では『シャドーイングの注意点』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
シャドーイングは「広く浅く」ではなく「狭く深く」行うことが大事です。
主に次の2点に注意しましょう。
- 1つの素材を何度も繰り返す
- 1つの素材を3~4日間続ける
音声はきちんと聞くことが大事です。
主に次の2点に注意しましょう。
- 記憶をしないこと
- 音声に忠実に行うこと
自分ではうまくできているつもりでも、実際にはできていないことも多いため、自分のシャドーイングを客観的にチェックしてみるのも一つの方法になります。
方法は次の2つです。
- 録音して聞いてみる
- 他人にチェックしてもらう
また、英語のプロからシャドーイングの添削を受けられる『シャドテン』というサービスもおすすめです。
以上となります。