シャドーイングは実際にやってみると難しいものですよね。
ただ、シャドーイングは正しいやり方でやらないと効果が出ないので、難しくてうまくできないのであれば、改善する必要があります。
いくつか方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
下準備に時間をかける
いきなりシャドーイングをやるのは上級者でも難しいので、まずは下準備に時間をかけましょう。
単語と文法の確認
どんな単語が使われているのか、どんな文法によって文が成り立っているのか、これらがわからない状態でシャドーイングを行うのはかなり難しいです。
そもそも単語や文法があやふやな状態でシャドーイングを行っても、ほとんど効果はありません。
これは特に初級者が陥りがちな間違いですので気を付けましょう。
そこで、教材として使う音源に出てくる単語や文法については、スクリプトや辞書などを使ってひととおり理解できている状態にしておくことです。
理解して意味がわかる状態にしておくと、イメージもしやすくなるため、シャドーイングがやりやすくなります。
ちなみに、これらの作業はシャドーイングを行う上での基本的な準備ですので、シャドーイングの前に必ずやっておきましょう。
音読とオーバーラッピングを十分行う
先に音読とオーバーラッピングを行っておくと、シャドーイングがやりやすくなります。
いずれもスクリプトを見ながら行うものですが、口をスムーズに動かすためのよいトレーニングです。
この2つのトレーニングをしっかり行っておくと、シャドーイングで口が回らないという現象を避けることができます。
音読とオーバーラッピングについては以下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。
スクリプトを見ながらシャドーイングをする
基本的にシャドーイングは何も見ないで音声に付いていくトレーニングですが、スクリプトを見ながらシャドーイングを行っておくと、その後の本トレーニングがラクになります。
形としてはオーバーラッピングに近いトレーニングですが、音源から少し発話を遅らせる感覚はシャドーイングと同じです。
ただ、注意したいのは、きちんと音声を聞きながら行うこと。
英語が目に入ってくると、ついそれを読んでしまいがちですが、音を聞かないで読む状態になってしまうと単なる音読ですので、そうならないように注意しましょう。
自分のレベルに合わせる
ここまで解説した下準備を行ってもシャドーイングが難しい場合、その教材のレベルが自分には高すぎる可能性があります。自分のレベルに合わせましょう。
簡単すぎる教材から始める
自分にはちょっと簡単すぎるかなと思うレベルまで下げてみましょう。
具体的には
1回ですべて聞き取れる素材を使う
ことです。
平易な単語や文法で構成されている英文であれば、発話するのも難しくないでしょう。
シャドーイングは難しい教材で中途半端に行うより、やさしい教材で完璧に行うほうが効果は高いです。
精度を高めるために教材のレベルを落とすのは問題ありませんので、難しいのであれば一度レベルを下げることを考えてみてください。
教材の速度を下げる
音声の速度を落とすのも一つの方法です。
音声速度を落とす場合、次の2つの方法があります。
- もともと速度の遅い教材に切り替える
- 同じ教材の速度を落とす
「もともと速度の遅い教材に切り替える」場合は、それが通常の速度ですので、そのままトレーニングすればOKです。
一方の「同じ教材の速度を落とす」場合は、それが通常の速度ではないため、あまり速度を落とし過ぎると音の連結や消失が不自然になってしまいます。
最初は練習ですので問題ありませんが、慣れるにしたがって徐々に速度を上げていき、最終的には通常の速度でシャドーイングできるようにしましょう。
まずは基礎固めの学習に徹する
ここまでご紹介したどの方法を試してもうまくシャドーイングができない場合、そもそもシャドーイングを始めるのはまだ早いと思います。
文法が身に付いていなかったりリスニング量が足らなかったりして基本的な英語力が不足していると、シャドーイングがうまくできないのは当然です。
シャドーイングは英語学習法の中でも難しいトレーニングですので、できないのであれば無理して取り組む必要はありません。
まずは基礎固めの学習に徹しましょう。
文法がわかっていないと英文を正しく理解することができないため、文法だけはなるべく早い段階でマスターしておくことをおすすめします。
また、リスニング学習としては、シャドーイングより簡単な音読やオーバーラッピングで十分です。
これらの学習をしばらく続け、ある程度英語力が向上してからシャドーイングを始めても遅くはありません。
結果的にはそのほうが上達は早いと思います。
プロの添削を受けてみる
シャドーイングがうまくできなくて悩んでいたり、うまくできているのかどうかわからないのであれば、プロの添削を受けてみてはいかがでしょうか。
『シャドテン』という、シャドーイングに特化したサービスがあるのですが、プロの添削によって自分の弱いところをピンポイントで克服できるのが一番の特長です。
シャドーイング用の教材は提供されますし、音声の提出&添削はLINEを使って行いますので、スマホやパソコンさえあればすぐにでも始めることが可能です。
ちなみに、教材ですが、様々な音声速度のものが用意されていますので、自分に合ったレベルの素材で学習できるようになっています。
シャドーイングは正しいやり方で行わないと効果がありませんので、うまくできているのかどうかわからないのであれば、プロの指導を受けることも考えてみてください。
僕も実際に試してみましたが、かなり鍛えられました。
以下の記事で体験談を書いていますので、ぜひご覧になってください。
まとめ
この記事では『シャドーイングが難しい場合の対処法』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
下準備に時間をかけることで、シャドーイングがしやすくなります。やることは次の3つです。
- 単語と文法の確認
- 音読とオーバーラッピングを十分行う
- スクリプトを見ながらシャドーイングをする
下準備を行ってもシャドーイングが難しい場合、教材を自分のレベルに合わせましょう。次の2つの方法があります。
- 簡単すぎる教材から始める
- 教材の速度を下げる
どの方法を試してもうまくできない場合、シャドーイングを始めるのはまだ早いので、基礎固めの学習に徹しましょう。
シャドーイングがうまくできなくて悩んでいたり、うまくできているのかどうかわからないのであれば、プロの添削を受けるのも選択肢の一つです。
『シャドテン』という、シャドーイングに特化したサービスがありますので、利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
以上となります。