シャドーイングを行う上で文法はどのように考えればよいのか気になりますよね。
シャドーイングは文法を意識して行うのか、シャドーイングができれば文法の理解は進むのかなど、疑問はあると思います。
そこで、シャドーイングと文法の関係についてポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
シャドーイングは文法を理解した上で行う
シャドーイングを行う上で文法はどのように考えればよいのか解説します。
文法と意味と音が揃ってはじめてシャドーイング
文法を理解しないでシャドーイングを行うのはよくありません。
文法を理解しないと英文の意味を正確に捉えることができませんが、その状態で音だけを追いかけていっても、単なる音の記憶になってしまうからです。
「文法」と「意味」と「音」が揃ってはじめてシャドーイングというトレーニングになります。
文法の理解がシャドーイングをラクにする
文法が理解できていれば、音声についていきやすくなります。
単語は「文法」というきまりに従って配置されていますが、単語の並びの法則性がわかっていると、音声が流れてきたときに次にどんな単語が来るのか予測しやすくなるからです。
予測といっても頭で考えるわけではなく、感覚的に体が反応してくれるようになります。
英語独特の音の変化についていくためにはスムーズに発話できる必要がありますが、そのために文法の理解は力になってくれるわけです。
文法はシャドーイングの前に確認しておく
文法は英語学習の基本として早い段階でマスターしておくべきですが、シャドーイングで使う素材の文法も事前に確認しておくべきです。
スクリプトで確認してわからないところは文法書などで調べますが、わからないところが3つも4つもあれば自分には難しすぎるので、素材のレベルを下げましょう。
いずれにしても、シャドーイングを始める時点で文法は理解している状態にします。
わからないところを残したままシャドーイングを行うのはNGですので、注意しましょう。
シャドーイングによって文法が強化される
シャドーイングの目的は音声知覚を鍛えることですが、文法が強化されるという効果もあります。
文法の理解がより強固になる
文法はシャドーイングを行う前に確認しておくべきだと説明しましたが、その文法はシャドーイングによって理解がより強固になります。
英文を何度も口から出すことで実際の使われ方が体得できるからです。
理解しているものを何度も繰り返すことは大事で、これは音読やオーバーラッピング、リピーティングなど、英語のトレーニング全般に対して言えます。
文法を意識しなくても英文が理解できている状態が理想
最終的には文法を意識しなくても英文が理解できている状態にするのが理想ですが、シャドーイングによってこれが可能になります。
シャドーイングによってスムーズに発話できるようになると、理解が「音→文法→意味」から「音→意味」というプロセスに変わっていくからです。
基本的にシャドーイングは音声知覚を鍛えるトレーニングですが、あらかじめ文法と英文の意味を確認しておくことで、音がこれら(文法と英文の意味)の情報を吸収してくれるようになります。
発話すると同時に(文法を意識しなくても)英文の意味が理解できている状態です。
流れてくる音声を聞くだけであれば、もっとラクにできるようになります。
まとめ
この記事では『シャドーイングと文法の関係』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
シャドーイングは「文法」と「意味」と「音」が揃ってはじめてトレーニングの意味を持ちます。
文法が理解できていればシャドーイングがやりやすくなりますので、シャドーイングを行う前に文法は確認しておきましょう。
シャドーイングによって文法の理解がより強固になる上、文法を意識しなくても英文が理解できるようになります。
以上となります。