文法 PR

英会話に文法は必要【不要論に対する反論あり】

英会話に文法は必要【不要論に対する反論あり】
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「英会話をマスターするのに文法は必要なのか?」って悩みますよね。

結論から言いますと、英会話に文法は必要です。

僕も以前、文法の必要性についてはよくわかりませんでしたが、文法が必要だと確信してからは、安心して英会話学習に取り組むことができるようになりました。

この記事では、英会話に文法が必要な理由について解説します。

これで迷うことなく英会話学習に入れますので、ぜひ参考にしてください。

文法を学ぶべき理由とメリット

ここでは、英会話に文法が必要な理由と文法を学ぶメリットについてお伝えします。

言いたいことを正しく伝えるため【文法が必要な理由】

文法を学ぶ理由はずばり「言いたいことを正しく伝えるため」

文法を考えずに単語を並べるだけでは、正しい意味を伝えるには限界があるからです。

例えば、次の2つの文の違いを考えてみてください。

(1)I stopped to smoke.
(2)I stopped smoking.

(1)は「私はタバコを吸うために立ち止まりました」
(2)は「私はタバコをやめました」

となり、違う内容を表すことになります。

また、単語を並べるだけだとどうでしょうか?

I、stop、smoke と動詞を原型で並べると(1)と(2)の両方の意味に取れますよね。どちらかというと(2)で解釈される可能性が高いですが、状況によっては(1)も否定できません。

このように、文法を正しく使わないとメッセージが伝わらないだけでなく、場合によっては間違った解釈をされてしまう可能性も出てくるのです。

こうした理由から、英会話ができるようになりたいのであれば、文法の学習は必ずやっておきましょう。

より早く英会話ができるようになる【文法を学ぶメリット】

文法を学習する理由はそれだけではありません。「より早く英会話ができるようになる」というメリットがあります。

文法を学習せずに英語が話せるようになることを目指した場合、仮にそれが可能だとしても相当な時間がかかってしまいます。

文法を意識しなくても感覚的に英語が使いこなせるようになるためには、大量の英語に接する必要があるからです。

私たちは日本語を感覚的に使えますが、それは膨大な時間、日本語環境に身を置いてきた結果に他なりません。

もし英語学習に充てる時間がたっぷりあるのなら、試してみてもよいかもしれません。しかし、それで英語が話せるようにならなかったら、ものすごく時間の無駄になりませんか?

海外で生活する予定があるのなら話は別ですが、独学で英会話をマスターしたいのなら、文法は学んでおいたほうが無難です。

中学レベルで十分

英会話に必要な文法は中学レベルで十分です。大学受験のときに勉強したような高度な文法知識がなくても、英会話は問題なくできます。

高度な文法事項を使ったほうがかっこいい英語が話せるように思ってしまいがちですが、それは大きな間違い。そもそも高度な文法は使いこなすのが難しいうえ、相手にも伝わりにくいからです。

簡単な文法を使ったシンプルな英語のほうが好まれますので、まずは中学英文法をマスターしましょう。

もし英語力が付いて余裕ができてくれば、その時により高度な文法を学べばよいと思います。それまでは無理をして難しい文法を学ぶ必要はありません。

ちなみに、書籍を使った学習でOKです。

文法不要説に対する反論

それでも文法不要論は存在しますので、それに対する反論をしてみます。

「文法を学んだのに英語が話せない」に対する反論

確かに、中学や高校で文法を学びました。にもかからわず、多くの日本人は英語を話すことができません。

理由は簡単で、話せるようになるためのトレーニングをしていないからです。

文法を学んだだけでは知識が身に付いただけに過ぎません。

例えば、野球の本を読んだからといって野球が上手くなるわけではありませんよね。本で学んだことを頭に入れて、バッティング練習をしたり守備練習をしてはじめて上達するものです。

英会話もそれと同じで、文法の知識を身に付けたら、今度はそれを使えるようにするためのアウトプットが必要になります。

逆に言うと、文法は理解できているのに英語が話せないということは、アウトプットが圧倒的に不足しているということです。

「英語の達人が文法は不要と言っています」に対する反論

ものすごく英語ができる人たちの中には文法を否定する人もいるわけですが、それは英語とのかかわりが関係しています。

バイリンガルになるほどの英語の達人はたいてい海外生活が長いです。つまり、英語に接してきた時間が他の人に比べて圧倒的に長いため、わざわざ文法を勉強しなくてもいつのまにか英語が操れるようになったということ。

それに対して、大多数の英会話学習者は忙しい中で何とか時間を見つけて英語学習に充てる、これが現状ではないでしょうか?

毎日の短時間の英語学習では「いつのまにか」は期待できないため、文法を理解しながら習得していくしかないわけです。

僕はこれまで、英語の達人と言われている人たちの体験談をたくさん読んできましたが、文法を学習しないで英語を話せるようになった人には今のところ出会っていません。

「ネイティブは文法を学ばない」に対する反論

これはネイティブの英語とのかかわりで説明できます。

それは「自然のメカニズムでもって習得することができた」ということ。

生まれてからある一定の年齢までは、母国語を自然に吸収できるという先天的な性質がありますが、一定の年齢以上になるとそうした性質が閉ざされてしまうというものです。

言い換えると、大人になってからだと外国語を自然に身に付けることはできない、となります。

僕たち日本人も同じメカニズムで母国語である日本語を身に付けてきたわけですが、外国語である英語はそうはいきません。

ノンネイティブにはノンネイティブのやり方があると思いますが、それこそが「文法を利用した学習」なのです。

文法を学ばないことによる弊害

文法を学ばないと「言いたいことを正しく伝えることができない」だけではありません。弊害があることを知っておきましょう。

表現の応用が利かない

英会話学習では表現をたくさん覚えていきますが、文法の知識がないとせっかく覚えた表現を応用することができません。

どこをどのように変えればよいのかわからないからです。

その結果、覚えた表現を覚えたままの形でしか使うことができなくなってしまいます。

例えば、以下の表現を覚えたとします。

I showed him a watch.
(私は彼に腕時計を見せた。)

覚えていればそのまま使えます。

 

次に、a watch のところに他の名詞を入れて

I showed him a smartphone.
(私は彼にスマホを見せた。)

くらいはできるかもしれません。

 

しかし、次の文はどうでしょう?

I bought him a smartphone.
(私は彼にスマホを買ってあげた。)

今度は動詞を変更しました。

すぐには出てこないかもしれませんね。

 

もし、文法を勉強していなかったら、

・私は彼に腕時計を見せた。
・私は彼にスマホを見せた。
・私は彼にスマホを買ってあげた。

と3つの別の表現を覚えることになってしまいます。

しかし、第4文型というものを理解してその練習をしていけば、一つの表現を覚えるだけでこのようにいくつもの英文を作り出すことができるのです。

省エネだと思いませんか?

ちなみに当ブログでは、覚えた文法を使えるようにするために「瞬間英作文」をやることをおすすめしています。

「聞く」「読む」「書く」にも影響

文法は「話す」ときだけでなく「聞く」「読む」「書く」ときにも必要です。

文法を理解していないと、相手の言っていることが正しく聞き取れないため、正しい返答もできません。英会話では困りますよね。

英会話とは直接関係ないかもしれませんが、「読む」と「書く」についても文法の理解がないと、英文を正しく読んだり書いたりすることができません。

英会話の勉強をしているのであれば、これら4技能について基本的なことはできるようになっておきたいものですよね。

まとめ

この記事では『文法の必要性』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。

文法を学ぶのは、言いたいことを正しく伝えるため。また、文法を学ぶことで、より早く英会話ができるようになります。

文法は中学レベルで十分。

文法を学んだのに英語が話せないのは、話せるようになるためのトレーニングをしていないから。

英語の達人が文法不要論を唱えるのは、自身が英語に接してきた時間が他の人に比べて圧倒的に長く、文法を勉強しなくてもいつのまにか英語が操れるようになったから。

ネイティブが文法を学ばなくても英語が話せるのは、自然のメカニズムでもって習得することができたから。

文法を学ばないと表現の応用が利かないし、「聞く」「読む」「書く」にも影響する。

以上となります。