英会話学習者なら「英語脳」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
英語脳とは日本語を介すことなく英語を英語のまま理解できることですが、英会話ができるようになるために英語脳が必要かどうか気になりますよね。
先に結論を言いますと、英語脳がなくても英会話は可能です。
もちろん、英語脳はあったほうがよいですが、英語脳がなくても英会話はできますので、ぜひ希望を持ってやっていきましょう!
英語脳に対する考え方
ここでは、英語脳ができていない人が英語脳についてどのように考えればよいのかについてお伝えします。
英語脳がなくてもどんどん英語を使っていく
英語脳ができていなくても、どんどん英語を使っていきましょう。
英語脳の有無に関係なく、正しい英文を発話できていれば通じるからです。
例えば、to不定詞を使った次のような表現を作ったとします。
I study English to live in the US in the future.
(私は将来アメリカに住むために英語を勉強しています。)
英語脳がないため文法書で学んだ「to不定詞」を頭に思い浮かべながら何とか組み立てた英文であっても、この英文を発話すれば間違いなく通じます。
そして、通じたのであれば、英語脳があるかないかは関係ありませんよね?
文法書を1回や2回やっただけでは英語脳はできません。
しかし、学んだことを使って発話し、それが相手に伝われば、まったく問題はないわけです。
「英語脳がなくても通じればよい」という考え方をすれば、英会話の初心者であってもどんどん英語を使っていけますよね。
また、実際に使った表現は定着しやすいので、使えば使うほど英会話力は伸びていきます。
この考え方で英会話の学習を続けていきましょう。
英語脳を目指すのは間違いではない
英語脳がなくても英会話はできるとはいえ、英語脳を目指すのは間違いではありません。
なぜなら、英語脳があったほうがよりラクに英会話ができるからです。
言いたいことを日本語で考えてから英語に直すより、最初から英語で考えるほうが負担も軽いですよね?
ただ、先ほどもお話したように、英語脳はすぐには獲得できないので、最初から英語脳に頼るのは得策ではありません。
英語脳を目指しつつも、まずは即効性のある方法で学習するのがおすすめです。
このすぐ後にご紹介する方法ならより早く英会話ができるようになりますし、忙しい人にはピッタリな学習法だと思いますので、ぜひトライしてみてください!
英語脳がなくても英会話ができるようになる方法
英語脳がなくても英会話ができるようになる方法をお伝えします。これが一番即効性が高いので、まずはこの方法でどんどん学習を進めていきましょう。
英文を組み立てることができればOK
英会話では自分が言いたいことを英文として発話できれば成り立ちます。(相手の言うことが理解できるという前提)
つまり、英文を組み立てることさえできればよいわけです。
英語脳の有無にかかわらず、正しい英文を作ることができれば、とりあえず英会話はできることになります。
ですので、重要なのは英文を組み立てる練習をすること。
結局、これが一番早いです。
当ブログでおすすめしているのが「瞬間英作文」。
日本語から英語へ素早く変換するトレーニングですが、これを繰り返し行うことで、言いたいことがパッと英語で言えるようになります。
感覚に頼らず、文法的に正しい英文を瞬時に作れるようになるので、文法の学習がひととおり終わったら、すぐに始めたいですね。
瞬間英作文のやり方については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
英検3級レベルを確実に使いこなす
英文を組み立てることができれば英会話はできますが、どのレベルの英文が求められるのか気になるのではないでしょうか。
日常会話で求められる英文のレベルはそれほど高くなくて、英検3級レベルで十分と言われています。
英検3級のレベルは中学卒業程度。
つまり、中学英語が使いこなせれば日常英会話はできることになります。
ですので、とりあえず中学英語を発話できるようになりましょう。
先ほどご紹介した瞬間英作文で中学レベルの英語をどんどん口から出すことがメイントレーニングになります。
瞬間英作文は一つの教材を何回も繰り返し行いましょう。
瞬間英作文がスムーズにできるようになれば、とりあえず英検3級レベルの英語は身についていると考えてOKです!
英語脳を作るためのトレーニング
英語脳がなくてもとりあえず英会話はできますが、英語学習者として英語脳を目指すのは間違いではありません。そこで、英語脳を作るために特に効果的なトレーニングをご紹介します。
音読をする
英語脳を作るための有効な方法の一つが「音読」。
音読は英文を読むだけのシンプルな学習法ですが、日本語を介在させず英語を英語のまま理解できるようになるための、非常に優れたトレーニングです。
英文を読むだけといっても、正しいやり方で実践しないとあまり効果がありません。
単語の発音や英文のイントネーションが間違っていると、英語本来の音が身につかないからです。
正しいフォームで音読するために、オーバーラッピングを併用することをおすすめします。
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら英文を聞き、その英文に一致させるようにして発話するトレーニングです。
なぜ音読とオーバーラッピングを組み合わせるのかといいますと、間違った読み方を修正できるからです。
具体的なやり方としては、音読 → オーバーラッピング → 音読 → オーバーラッピング・・・と繰り返しますが、この過程で音読での間違った読み方をオーバーラッピングによって徐々に修正していきます。
これによって最終的には正しい発話ができるようになるので、音読とオーバーラッピングを組み合わせるやり方はおすすめです。
詳しいことは以下の記事で書いていますので、ぜひ参考にしてください。
音読とオーバーラッピングを繰り返すことで、正しい英語の音が叩き込まれるため、英語的感覚が養われます。
音読は英語学習の基本ですので、ぜひ取り入れたいですね。
シャドーイングをする
英語脳を鍛えるトレーニングとして、音読とともに有効なのが「シャドーイング」。
シャドーイングは音声に数語遅れて発話し続けるトレーニングですが、その性質上日本語を介在させる暇がないことから、英語的感覚を鍛えるのに最適です。
シャドーイングは決してやさしくはありませんが、下準備をしっかり行うこと、また、教材のレベルを下げることで、中級以下の人でもできるトレーニングです。
また、シャドーイングを続けることで音に対する感覚が磨かれていきますので、リスニング力を伸ばすためのトレーニングとしても優れています。
シャドーイングについては以下の記事で詳しく書いていますので、そちらを参考にしてください。
どうしてもうまくできないというのであれば、シャドーイングのサービスを利用するのも一つの方法です。
「シャドテン」という、シャドーイングに特化したサービスがありますので、余裕があれば試してみてもよいと思います。
シャドテンについては以下の記事でレビューを書いていますので、よければそちらもご覧ください。
カランメソッドを実践する
英語脳を作るトレーニングとして「カランメソッド」という方法もあります。
スクールで講師と一緒に行うトレーニングですが、日本語を一切使わず英語だけを使うのが特徴。
具体的には、講師からの質問に素早く答えることを繰り返すというもので、通常のレッスンに比べて圧倒的に多くの英語を話すことになります。
トレーニングは大変ですが、英語だけで素早く反応しないといけないため、自然に英語脳が獲得できるのがカランメソッドの優れた点です。
スクールを利用することになるためお金はかかりますが、より早く英語脳を獲得したいのであれば、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
カランメソッドを導入しているスクールは限られていて、次の3つが正式認定校になります。
ちなみに、QQEnglishではビジネスに特化したコースも用意されていますので、仕事で英語を使うのであればおすすめです。
カランメソッドについては以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください!
まとめ
この記事では『英会話に英語脳は必要?』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
英語脳に対する考え方は次のとおり。
- 英語脳がなくてもどんどん英語を使っていく
- 英語脳を目指すのは間違いではない
英語脳がなくても英会話ができるようになる方法は次のとおり。
- 瞬間英作文で英文を組み立てる練習をする
- 英検3級レベルでOK
英語脳を作るためのトレーニングは次のとおり。
- 音読をする
- シャドーイングをする
- カランメソッドを実践する
英語脳を獲得するのは理想ですが、最初からこだわる必要はありません。
英文を組み立てることができれば英会話はできますので、瞬間英作文などで英文を作る練習をどんどん行っていきましょう。
以上となります。