英会話ができないのはもちろん悔しいですが、できない原因を知りたいですよね?
そこでこの記事では、英会話ができない原因とそれに対して何をやればよいのかについて解説します。
原因に対して正しいアプローチをすることで、英会話は必ずできるようになります。
何ができないのかを把握する
ひとくちに「英会話ができない」と言っても、それが意味するところは様々です。
そこでまずは「英会話の何ができないのか」をはっきりさせましょう。
それがわかるとやるべきことが見えてきます。
まったく英語が出てこない
まったく英語が出てこない場合は、次のことが原因です。
- インプットが不足している
基本的な文法が身に付いていないと、英文を作り出すことはできません。
中学レベルでよいので、まずは文法をひととおり学習しましょう。
まずはそこからです。
文法の勉強法については以下の記事を参考にしてください。
話すまでに時間がかかる
何とか正しい英語を吐き出すことはできるけれど、その英語が口から出てくるまで時間がかかるという場合は、次のことが原因です。
- アウトプットが不足している
文法はひととおり身に付いているようですので、その文法がサッと引き出せるようにしましょう。
そのための練習として、このブログでは「瞬間英作文」をおすすめしています。
「瞬間英作文」というのは、中学レベルの英文法を使って「日本語→英語」に素早く変換するトレーニングですが、効果絶大ですのでまだ試したことがなければ一度試されてみてはいかがでしょうか。
瞬間英作文のやり方については以下の記事で詳しく解説しています。
文法を間違える
英語が口から出てくるけれど文法間違いが多い場合は、次のことが原因です。
- 文法の知識が定着していない
- アウトプットが不足している
文法が定着していないのは、学習の繰り返しが少ないからです。
文法書は2回や3回やった程度では定着しません。
最低10回はやりましょう。
いろんな教材をやるのではなく、同じ教材を覚えるくらいまで繰り返すのがポイントです。
また、文法が知識として定着していても、アウトプットが不足していると、英語を引き出してくるときにミスを起こしやすくなります。
アウトプットとして瞬間英作文をやりましょう。
相手の言うことが聞き取れない
相手の言うことが聞き取れない場合は、次のことが原因です。
- リスニング練習が不足している
英会話の学習ではスピーキングの練習ばかりに力を入れがちですが、相手の話す英語が理解できないと会話は成り立ちませんので、リスニングの練習も必要になります。
この2つの練習をバランス良くやっていきましょう。
英会話に対する認識が間違っている
そもそも認識が間違っていると上達はしません。英会話に対する認識に問題がないか確認しましょう。
英会話はすぐには上達しない
英会話は学習を始めるとともに上達するものだと期待していると、その期待は裏切られます。
なぜならすぐには上達しないからです。
学習を始めた頃はほとんど変化が見られない停滞期が続き、その後に伸びていくという成長曲線を描きます。
ですので、この停滞期を乗り切れるかどうかが一つのポイントです。
勉強しているのに効果が実感できないと自信を失くしてしまう人が多いわけですが、最初からこの事実をしっておけば問題ありませんよね。
「英会話は難しいな」とか「自分には無理なのかな」と思っているのは、あなただけではないってことです。
「英会話ができる=ペラペラ」ではない
英会話ができるというのは「ペラペラ」になることだと思っていませんか?
もしそうだとしたら、今すぐその認識を改めましょう。
ここでいう「ペラペラ」とは、ネイティブのようにナチュラルな英語を話すことと定義しておきます。
海外経験の長い人と違い、国内での独学で英会話をマスターしようとする人がその状態に持っていくのは至難の業です。
はたから見れば「ペラペラ」でも、頭の中は日本語を話すような感じで言葉が出てきているわけではありません。
ほとんどの英会話学習者は頭をフル回転させて言いたいことを何とか絞りだす。これが普通です。
英語はメッセージを伝えるための手段に過ぎません。
「ペラペラ」よりも「確実」にメッセージを伝えることのほうが大事です。
「ペラペラ」であればカッコいいと思うかもしれませんが、それはコミュニケーションにおいては重要ではないということを覚えておきましょう。
間違った勉強をしていませんか?
どんなに一生懸命勉強していても、やり方が間違っていれば上達するはずがありません。間違った勉強をしていないか確認しておきましょう。
聞き流し教材を使っている
聞き流すだけでOKという教材、ありますよね。
要するに「楽して英会話がマスターできる」というものですが、本当に聞き流すだけで英会話ができるようになるのであれば、誰も英会話で苦労しないはずです。
もしこの手の教材を使っているのなら気を付けましょう。
勘違いしていただきたくないのは、聞き流し系の教材がまったく使えないというわけではないことです。
聞き流すだけでは効果はありませんが、教材で扱われている英語表現は実践で使えるものばかりですので、そうした表現を覚えるには何の問題もありません。
教材に付属しているCDをずっとかけっぱなしにしているだけでは効果はない、という意味です。
有名な教材を使って安心している
これも聞き流し系の教材と同じですが、有名な教材を使っているだけで安心してしまっているパターンです。
広告などでよく見聞きする教材は魅力的に見えますよね。
しかし、「有名な教材=効果が高い」ではありません。
同時に、「有名な教材=避けるべき」でもありません。
大事なのは教材の「知名度」ではなく教材の「使い方」です。
やり方も工夫せずただ惰性で使っていても効果はありません。
有名な教材を使っていると、いかにも勉強しているような気になってしまいますので、注意が必要です。
海外ドラマで学習している
海外ドラマで英会話をマスターしようとしていませんか?
もしあなたが上級者であれば特に問題はないかもしれません。
しかし、比較的学習歴の浅い初級者や中級者であれば、海外ドラマは避けたほうが無難でしょう。
海外ドラマは砕けた表現が多く、また発音やイントネーションも学習者を意識しているわけではないため、難しいからです。
理解できない状態で見ていても効果は薄いため、挫折する可能性が高くなります。
こうした特徴を把握した上で、とにかく楽しむために見るのであれば、それはそれでよいと思いますが、効果は期待しないほうがよいでしょう。
海外ドラマは、ある程度英会話ができるようになった上級者が、さらに磨きをかけるために利用するものとしておすすめです。
まとめ
この記事では『英会話ができないとあきらめる前に考えたいこと』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
まずは英会話の何ができないのかを把握しましょう。ポイントは以下のとおり。
- まったく英語が出てこない
→インプットが不足している - 話すまでに時間がかかる
→アウトプットが不足している - 文法を間違える
→文法の知識が定着していない
→アウトプットが不足している - 相手の言うことが聞き取れない
→リスニング練習が不足している
英会話に対する認識が間違っていると上達はしません。ポイントは以下のとおり。
- 英会話はすぐには上達しない
→停滞期を乗り切れるかどうか - 「英会話ができる=ペラペラ」ではない
→「ペラペラ」よりも「確実」にメッセージを伝えることのほうが大事
間違った勉強をしていると英会話は上達しません。ポイントは以下のとおり。
- 聞き流し教材を使っている
→英会話は楽してマスターすることはできない - 有名な教材を使って安心している
→やり方も工夫せずただ惰性で使っていても効果はなし - 海外ドラマで学習している
→理解できない状態で見ていても効果は薄い
以上となります。