瞬間英作文はいつまでやるべきなのか気になりますよね?
そこでこの記事では、瞬間英作文のトレーニングを一区切りするための考え方について解説します。
ご自身なりの基準を作ることで、迷いはなくなるはずですので、ぜひ参考にしてください。
「いつまで」は意味がない
瞬間英作文をいつまでやるべきかについて「3カ月くらいやりましょう」などという、「期間」についてのアドバイスをよく目にしますが、これには注意が必要です。
「期間」ではなく「作業」をベースに考える
まずここで質問です。
もしあなたが瞬間英作文をいつまでやるべきかについて悩んでいて、「3カ月やりましょう」とアドバイスされたらどう思いますか?
- たった3カ月でいいの?
- 3カ月もやらないといけないのか
- 3カ月じゃ身に付かないんじゃないかな
他にもいろいろあると思います。
では、次の質問です。
この「3カ月」という期間の中で、あなたは1日何時間、瞬間英作文のトレーニングをしますか?
- 1時間
- 2時間
- 3時間
あるいはそれ以上かもしれませんね。
ここで何か気付きませんか?
そうなんです。
「3カ月」といっても、1日何時間学習するかによって、トータルの学習量は変わってくるのです。
それだけではありません。
1日何時間という情報だけでは、繰り返し回数などの学習の密度までは定まっていないことになります。
例えば、同じ3カ月でも
Aさんは瞬間英作文を1,000回やった
Bさんは瞬間英作文を5,000回やった
となれば、普通に考えると、Bさんのほうが効果が高いですよね。
つまり、「期間」ではなく「作業」をベースに考えないと意味がないことがわかります。
スタート時点の英語力も加味する必要あり
例えば、Aさんという人があなたに以下のようなアドバイスをしたとします。
私は瞬間英作文を5,000回やったら効果があったので、あなたも5,000回やってください
このAさんからのアドバイスを鵜呑みにする前に、一つ考えないといけないことがあります。
それは、瞬間英作文を始める時点の英語力です。
例えば、Aさんとあなたの英語力が以下のような感じだったとします。
Aさんの英語学習歴は10年。TOEICは800点で、文法はひととおりマスターしている状態。
あなたの英語学習歴は3年。TOEICは400点で、文法の理解にムラがある状態。
この2人が瞬間英作文を5,000回やって、同じ効果が得られると思いますか?
やっぱり同じにはならないと僕は思います。
もちろん、アドバイスに従うのは悪いことではありませんが、数字だけをポーンと出されても、あまり意味がないということです。
ですので、数字はあくまで目安程度にしておく必要があります。
結局はあなたが決めること
ここまでは「期間」ではなく「作業」をベースに考える必要がある、また、瞬間英作文を始める時点の英語力も加味する必要がある、というお話をしました。
これらを踏まえた上で、あなた自身が「どこまで」やるかを考えましょう。
感覚に頼ると迷うことになる
ここで瞬間英作文は何のためにやるのか改めて考えてみましょう。
瞬間英作文の目的は「文法の知識を使って英文を作り出せるようになること」です。
これができれば瞬間英作文は卒業ということになります。
ただ、この卒業の要件を満たしているかどうかをどうやって判断するかです。
結局これは主観になります。自分ができたと思えば卒業ですし、まだできていないと思えば卒業は早いということです。
しかし、これでは基準がなく、感覚に頼ることになるので迷いますね。
そこで、目安を定めておくことをおすすめします。つまり、「回数」を決めるということ。
これで迷いはなくなるはずです。
とりあえず「10周やる」と決める
今度は何周やればよいのか?という話になりますが、とりあえず決めてしまいましょう。
このブログでは、最低10周やることをおすすめしています。
「10周」と決めてしまえば迷わなくて済みますよね?
ちなみに、各文の繰り返し回数などの具体的なことについては、以下の記事を参考にしてください。
回数を定めれば、あとはひたすら作業をするだけです。愚直にやりましょう。
そして、10周やっても不十分だと感じたら、また新たに回数を設定して追加のトレーニングをやる。こういう形で柔軟に対応していく必要があります。
先ほどお話しましたが「瞬間英作文を始める時点の英語力」が人によって異なるため、必要な作業量も人によって異なるからです。
そのため、回数については常に目安で考えておきましょう。
瞬間英作文の次のステージへ
ここでは瞬間英作文をひととおりやり終わった後のことについてお話します。
基礎トレーニングとして続けるのもアリ
瞬間英作文をひととおりやり終わった後も、また続けていくという方法があります。
英語を話すということは、英文を作ることにほかならないので、普段から英文を作る感覚を養っておくためのいい基礎トレーニングになるからです。
野球やサッカーなどのスポーツでも、練習はランニングやストレッチから入りますよね。それと同じで、ランニングやストレッチのような形で瞬間英作文を続けていくわけです。
学習の中心が他の作業に移っても、常に瞬間英作文でウォーミングアップをする。こういう形で学習を続けていくことも考えてみてください。
分野別の瞬間英作文にチャレンジ
瞬間英作文のための教材ではなく、分野別の表現集を使って瞬間英作文のトレーニングを行うのもおすすめです。
もともと表現集は英文をそのまま覚えるものですが、このトレーニングをやることによって、もし表現を忘れたときにも言いたい内容からサッと英文を作り出すことができるようになります。
瞬間英作文シリーズの教材と違い、日本語訳に意訳が使われていることが多いので、少しやりにくいかもしれません。
しかし、逆にそれが自然な英文を作り出すためのいいトレーニングになりますので、瞬間英作文の上位版みたいな位置づけとしてやる価値があります。
ホテル、飲食店、鉄道、旅行など、自分が強化したい分野で試してみましょう。
イメージを使った英作文にチャレンジ
瞬間英作文である程度自由に英文が作れるようになったら、今度はイメージを使って英文を作り出すトレーニングにチャレンジしてみましょう。
これまでは「日本語」→「英語」でしたが、今度は「イメージ」→「英語」です。
最初は難しいかもしれませんが、イメージから英語を作り出せるようになると、英会話は一気に飛躍します。
ですので、最終的にはここを目指したいですね。
イメージを取り入れた学習については、以下の記事を参考にしてください。
瞬発力をさらに高めるトレーニング
瞬間英作文がある程度できるようになっても、言いたいことがパッと出てこない人も多いと思います。
そんな人におすすめなのが「スピフル」というスピーキングアプリです。
やることは瞬間英作文と同じですが、発話が完了するまでの時間が数値で表示されますので、この数値を意識してトレーニングすることで、英語がより早く口から出てくるようになります。
文法項目別やシーン別に実践的な例文が用意されていて、自分に必要な部分を効果的にトレーニングできるようになっているのが特長です。
7日間の無料体験ができますので、まずは気軽に試されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
この記事では『瞬間英作文はいつまでやるべき?』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
瞬間英作文をいつまでやるかについては「期間」ではなく「作業」をベースに考えましょう。
瞬間英作文を始める時点の英語力は人によって異なるため、何回やれば効果があるとは言えませんが、とりあえず目安は定めておくと迷わなくて済みます。
瞬間英作文の次のステージとしておすすめなのは以下のとおり。
- 基礎トレーニングとしてさらに瞬間英作文を続ける
- 自分が強化したい分野の表現集を使って瞬間英作文を行う
- イメージを使った英作文にチャレンジする
- スピーキングアプリを使って瞬発力を効果的に高める
以上となります。