英会話の初心者は何から始めればよいのか迷いますよね?
そこでこの記事では英会話の初心者がまずやるべきことについてまとめました。
やるべきことが決まればすぐに始めてみましょう!
英会話初心者が最初にやるべきこと
ここでは英会話初心者が最初にやるべきことについて解説します。とりあえずこれらのことから始めればOKです。
文法を身につける【必須】
まずは文法を身につけましょう。
なぜなら
文法があやふやだと正しい英語を話せない
からです。
確かに、知っている単語を並べるだけでも相手は理解してくれますが、これではいつまでたっても英会話は上達しません。
とにかく通じれば良いと言うのであれば話は別ですが、どうせ英会話を勉強するのであれば正しい英語を話せるようになりたいですよね。
残念ながら文法は自然に身につけるのは難しいです。
もし可能だとしても、とてつもなく時間がかかってしまいます。
私たちノンネイティブは文法を感覚的に身に着けるのはほぼ不可能だと思ってください。
ですので、 意識的に勉強して身につけるしかありません。
基本的に文法は書籍を使った学習で十分です。
文法を学べる書籍はたくさん販売されていますので、気に入ったものを使って学習しましょう。
1回の学習でマスターできなくても問題ありません。というより不可能です。
繰り返し学習していく中でだんだんわかってくるようになります。
とにかく、英会話をマスターしたいのであれば、 文法の学習は必須です。
表現を覚える
文法をひととおり学習したら、今度は英会話で使われる表現を覚えていきます。
表現をたくさん知っていれば、それだけ英会話がラクになるからです。
例えば、自己紹介する時には
My name is …
とパッと出てきますよね。
いちいち
私 → my
名前 → name
なんてしませんよね。
つまり表現を知っていると、スムーズに会話が進むわけです。
英会話の表現を集めた書籍がたくさん販売されていますので、気に入ったものを買って覚えていきましょう。
できれば、自分が必要とする分野の表現を集めた書籍から学習していくと、すぐにでも使える表現を効率よく増やしていけます。
例えば、
ホテルで働いているのであればホテルで使われる表現を集めた書籍
販売員として働いているのであれば販売で使われる表現を集めた書籍
みたいな感じです。
文法学習と同じですが、一回で覚えようとせず、何度も繰り返すことで自然に頭に残していくやり方が理想。
そのほうが学習の負担が軽いですし、挫折せずに続けられますよ。
単語を覚える
単語も覚えていきましょう。
極端な話、単語を並べるだけでも言いたいことを伝えることは可能だからです。
会話をしていて、文法が分からない時でも、 知っている単語を並べることで、相手は状況を判断してこちらが言いたいことを理解してくれます。
基本的に単語は覚えるだけですので、書籍を使った学習で十分です。
中学レベルの単語で日常英会話ができると言われていますので、まずは中学で習う単語を身につけましょう。
これも文法や表現の学習と同じで、何度も繰り返して自然に頭に残るようにしていけばOKです。
ただ、その時に一つ注意点があります。
単語を覚えるときは正確な発音と一緒に覚えること。
間違った発音で覚えてしまうと、後で修正するのが大変だからです。
そのため単語の書籍を買う時は、なるべく音声が付いているものを選びます。(CDでもダウンロード版でもかまいません)
目だけで覚えようとするのではなく、必ず付属音声を聞いて、その音を真似るようにして自分でも発音してみましょう。
英語の音声を聞く
英会話はこちらが話すだけでなく、相手が話す内容を聞き取れないと成り立ちません。
つまり、ある程度のリスニング力が必要だということ。
そこで、リスニング力を鍛えましょう。
これも教材を使った学習で十分です。
リスニング用の書籍がたくさん販売されていますで、どれか気に入ったものを買って学習しましょう。
教材は英会話用のものでなくてもかまいません。
英検やTOEICなどの資格試験のリスニング教材でも大丈夫です。
英会話用の教材だと一つの表現ごとに音声が区切られていることが多いので、リスニング学習という点ではあまり適していません。
一方、英検やTOEICなどの資格試験のリスニング教材では、ある程度まとまった分量の英文が流れてきますので、効率的にリスニング学習ができます。
できればリスニング学習は毎日行いましょう。
とにかくリスニング力は積み上げです。
英語で独り言を言う
文法の学習がひととおり終わった段階でかまわないのですが、英語で独り言を言うのも良い練習になります。
独り言ですので相手がいなくてもできますよね。
とにかく頭に浮かんだことをどんどん英語で話していきます。
難しいですが、英語を口から出すという練習は早い段階からやっておくべきです。
間違っても気にせず、とにかくたくさん話すことを心がけましょう。
そして気になるところだけ調べて、正しい英語に修正していく、という方法がおすすめ。
英語での独り言については以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧下さい。
また独り言と似ている練習方法として「一人ロールプレイ」もおすすめです。
その名のとおり1人でロールプレイを行います。
勝手にテーマを決めて、一人二役で会話を行うのがこの1人ロールプレイの練習方法です。
これも以下の記事で詳しく解説しますので、そちらをご覧ください。
いずれにしても、とにかくたくさん英語を話すことが大事です。
最初のうちは間違えてもかまいませんので、たくさんアウトプットすることを心がけましょう。
英会話初心者におすすめできない勉強法
英会話初心者にはオススメできない勉強法もあります。こうした勉強法には注意しましょう。
聞き流し教材
もうご存知かもしれませんが、聞き流しはほとんど効果がありません。
確かに、聞き流すだけだとラクですが、
勉強した気になるだけであって、ほぼ何も変わらない
と考えてよいでしょう。
リスニング力がアップするわけではないですし、話せるようになるわけでもありません。
聞き流しを謳った教材には、魅力的な文言が書かれていますが、決して騙されないことです。
そんな簡単に英会話がマスターできるのであれば誰も苦労しませんし、もし本当に効果があるのであれば、これほど多くの日本人が英会話で悩むことはないでしょう。
とにかく聞き流しはNGです。
海外ドラマ・映画
海外ドラマや海外映画は英会話学習としては良さそうな感じがしますが、少なくとも初心者にはおすすめできません。
おそらくほとんどの人は理解できないと思いますし、
理解できない状態で学習していても効果はない
からです。
聞き流しと同じような状態になってしまうため、上達しているようで上達していないという結果になります。
もちろん好きなドラマや映画があって、それらを楽しむために見るのであればまったく問題はありません。
ちなみに上級者であれば、便利な表現を覚えたり、高度なリスニング力をつけたりする上では効果が期待できます。
少なくともそのレベルに至るまでは、海外ドラマや海外映画はやめておきましょう。
オンライン英会話のフリートーク
英会話をマスターするのにオンライン英会話を利用するのは一つの有効な方法です。
実際、初心者向けのオンライン英会話はたくさんありますし、料金もリーズナブルなので、このサイトでもおすすめしています。
ただ注意したいのは、
初心者の段階でフリートークをメインにするのはNG
ということ。
おそらくほとんどの人がフリートークはまともにできないと思いますし、その状態で続けていても上達はしないと思います。
基本的にフリートークは中級以上の人がやる練習です。
初心者は教材を使ったレッスンを中心に進めていきましょう。
このサイトでもオンライン英会話についての情報はたくさん発信していますので、ぜひ参考にしてください。
英字新聞や洋書
英語学習の素材として英字新聞や洋書を使っている人も多いですが、英会話初心者にはおすすめできません。
一番の理由は
難しい
からです。
そもそも英字新聞や洋書は読むための素材ですので、英会話学習としては後回しにしたいところ。
ある程度英会話ができるようになって、リーディング力も向上させたいという段階で始めればOKです。
ちなみに、僕は英字新聞も洋書もほとんど読んだことがありませんが、最低限の英会話はできるようになっていますよ。
シャドーイングなどの高度なトレーニング
英語学習にはシャドーイングやリピーティングなど様々なトレーニングがありますが、こうしたトレーニングにこだわる必要はありません。
シャドーイングやリピーティングは初心者には難しいと思いますし、うまくできなかったら自信を失くしてしまいますので、無理にやる必要はないです。
シャドーイングやリピーティングは効果的なトレーニングではありますが、うまくできない状態で続けていてもあまり効果はありません。
ですので、こうしたトレーニングはある程度上達してからでよいと思います。
「周りがやっているから自分もやらないといけない」と思わなくて大丈夫です。
英会話学習で初心者が心得ておくべきこと
英会話初心者が心得ておきたいことがあります。変に悩んだり落ち込んだりしないためにも、ぜひこうしたことを心がけておきましょう。
なるべく毎日やること
できれば英会話学習は毎日やりましょう。
特に初心者は学習そのものが苦痛になりがちですので、
何もやらない日を作ってしまうと、その次の日からの学習が億劫になる
からです。
何か少しでも良いので学習する習慣をつけましょう。
よく言われることですが、英会話は積み上げです。
たとえ単語一つ、表現一つ、覚えるだけでもそのぶんだけ上達しています。
少しでも前に進んでいるのであれば問題ありませんので、とにかく毎日何かやりましょう。
勉強法で迷わない
勉強法で迷わないようにしましょう。
英会話の勉強法にはいろいろあって、この記事でご紹介している勉強法も、たくさんある勉強法の中の一つにすぎません。
どの勉強法でやれば上達して、どの勉強法だと上達しない、といった極端な考え方をするのではなく、良さそうな勉強法はとりあえず試してみる、という考え方がおすすめです。
そもそも勉強法で悩んでいる時間が無駄ですよね。
その時間を勉強に当てるほうがよほど有益です。
とにかく悩まないこと!
他人と比べない
他人の勉強法や上達具合と比べるのはやめましょう。
迷いが生じるだけであって、挫折の原因になるからです。
そもそも学習を始める段階の英会話力は人それぞれですので、人と比べること自体意味がありません。
自信を失くして学習そのものやめてしまうことのほうがもったいないので、自分は自分と割り切って淡々と学習を進めていきましょう。
一度決めたことを愚直にやる。これが大事です。
英会話に対する正しい認識を持つ
あなたの英会話に対する認識は大丈夫でしょうか?
特に初心者に多いのですが、いつかペラペラになるものだと思い込んでいると、挫折につながります。
結論ですが、
ペラペラは目指さない
ようにしましょう。
国内での独学で英会話をマスターするのであれば、海外生活組のような流暢な英会話はできなくて当然です。
日常英会話ができるようになるためであれば、英検3級レベルで十分ですので、ここを目指しましょう。
もし、ペラペラになりたいのであれば海外に行ったほうが早いです。
スクールで学ぶ場合でも最低限の英語力は必要
オンライン英会話や英会話教室で学ぶことを考えていませんか?
スクールで学ぶことは間違いではありませんが、その場合でも最低限の英語力は必要です。
最低限の英語力とは、
文法の理解力
です。
文法が理解できていないと、講師の話していることが正しく理解できないため、こちらからも正しい内容の返答ができません。
また、間違った英文を話すことになってしまいます。
文法を教えてくれるスクールもありますが、文法は自分で身に付けられます。
この記事の最初のほうでも解説しましたが、書籍を使った学習で十分です。
スクールで学ぶ場合でも、文法は身につけておきましょう。
モチベーションを維持する方法
英会話を学習しているとモチベーションが下がることもあります。そこでモチベーションを維持する方法について解説します。
資格試験を受ける
モチベーションを維持する方法の一つとして、 資格試験を受けるという方法があります。
英検やTOEICがポピュラーですが、こうした資格試験を目指すことで、
「合格したい」
「目標スコアをゲットしたい」
という気持ちが学習に拍車をかけますので、英語力を底上げしやすいです。
TOEICはリスニングとリーディングの試験ですので、英会話とあまり関係ないように思うかもしれまんせんが、英会話の基礎となる文法や語彙力を伸ばすのには好都合な試験です。
試験そのものを目標にするのは問題ですが、試験をうまく利用して英会話力を伸ばそうとするのは賢明な方法だと言えます。
目標にしていた結果が得られるとモチベーションも上がりますので、ぜひ資格試験をうまく利用したいですね。
NHK講座で英会話学習を習慣化する
英会話学習の一つとして多くの人が利用しているのがNHK講座です。
いろんなレベルの様々な講座が用意されていますので、自分に合った講座が見つかるのではないでしょうか。
NHK講座の良いところは、決まった曜日の決まった時間に講座が開講されていること。
つまり、
NHK講座を受講することで、学習が習慣化できる
のが大きなメリットです。
ほとんどの講座は15分ほどですので、毎日続けるのもそれほど大変ではないと思います。
気に入った講座があれば一つ受講してみてもよいのではないでしょうか。
そして、受講したのであれば続けていきたいですね。
自分の成長を楽しむ
英会話は一朝一夕に身に付くものではありません。
そのため自分の成長はなかなか確認しにくいものです。
たとえ表現を一つでも覚えたら、その分だけ上達しているので、自分を褒めてあげましょう。
単純な話ですが、1日1つの表現を覚えれば、1年間で365個の表現を覚えることになります。
2年で730個、3年で1000個を超えます。
そう考えると一日一個の表現を覚えるのはバカになりませんよね。
少しでもやっていれば必ず上達している、こういう考え方で自分の成長を楽しみましょう。
まとめ
この記事では『英会話初心者は何から始める?』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
英会話初心者が最初にやるべきことは以下のとおり。
- 文法を身につける【必須】
- 表現を覚える
- 単語を覚える
- 英語の音声を聞く
- 英語で独り言を言う
英会話初心者におすすめできない勉強法は以下のとおり。
- 聞き流し教材
- 海外ドラマ・映画
- スクールのフリートーク
- 英字新聞や洋書
- シャドーイングなどの高度なトレーニング
英会話学習で初心者が心得ておくべきことは以下のとおり。
- なるべく毎日やること
- 勉強法で迷わない
- 他人と比べない
- 英会話に対する正しい認識を持つ
- スクールで学ぶ場合でも最低限の英語力は必要
モチベーションを維持する方法は以下のとおり。
- 資格試験を受ける
- NHK講座で英会話学習を習慣化する
- 自分の成長を楽しむ
とにかく、英会話初心者は文法から始めましょう。
文法の理解なくして英会話の上達はありません。
やるべきことがわかったら、あとは行動あるのみです!
以上となります。