英会話で挫折する人って多いですよね。
実際、約9割の人が挫折したことがあり、そのうち約8割の人が3カ月以内に挫折している、というデータもあるほど、英会話の学習を続けるのは難しいようです。
そこで、どうして英会話で挫折するのか、そして、どうすれば挫折せずに続けられるのか、について解説します。
英会話は学習を続けないと上達しないので、ぜひ今回の記事を参考にしてください!
英会話で挫折する理由
まずは英会話で挫折する理由について解説します。たいていの人はここでご紹介する理由のどれかに当てはまるはずです。
勉強時間が取れない
多くの人は忙しい中で英会話を学習しているのではないでしょうか?
英会話以外のことで忙しいと、英会話に充てられる時間は少なくなりますよね。(当然です。)
家事が忙しかったり、残業で帰宅が遅くなったりすると、「今日はいいか・・・」とサボりたくなるのは多くの人が経験しているはず。
勉強時間が取れないことが続くと、挫折するのは当然かもしれません。
ただ、勉強時間は工夫次第で何とか作り出すことが可能です。
これについては後ほど解説します。
上達が感じられない
勉強しているのに上達が感じられないと、挫折する可能性が高くなります。
上達が感じられない理由として
- 勉強方法が間違っている
- 勉強量が不足している
- 「上達」に対する認識に問題がある
などがありますが、いずれにしても、上達が感じられないとやる気を失くしてしまうのは理解できます。
特に「上達」に対する認識は人それぞれですので、ここが一番難しいかもしれません。
表現を1つ使えるようになれば上達と認識する人もいれば、フリートークがスムーズにできるようになって初めて上達と捉える人もいるからです。
上達に対する認識を改めよう!
そこで、「実感できれば上達した」という現在の認識を改めることをおすすめします。
どうするかというと、「実感ベースではなく、作業ベースで考える」ということ。
つまり、上達が実感できなくても、何か作業をしていれば良し、という考え方です。
そうすれば、とりあえず何でもいいからやっておこうと思いますよね。
これでいいんです。
実際、何かやっていればその分だけ上達しているはずですので、まったく問題はありません。
僕はずいぶん前からこの考え方をするようにしていて、たとえ10分でも学習すれば満足できています。
そして、ここまで上達してきました。(といっても大したことないですけど・・・)
上達が実感できないと悩んでいるのであれば、ぜひこの考え方を取り入れてみてください。
英語を使う機会がない
英語を使う機会がないと、勉強もやらなくなります。
必要性がないため、勉強しなくても特に困らないからです。
「何となく英会話ができればいいな」という気持ちで勉強していませんか?
これだと実際に英語を使う機会がなかなか訪れないため、かなりの確率で挫折します。
仮に必要性がない場合でも、何らかの目的をもったほうが、勉強は続けやすいです。
これについては後ほど解説します。
勉強方法がわからない(迷う)
勉強方法がわからない、あるいは勉強方法がいろいろあって迷う、という悩みも挫折につながりやすいです。
英会話の勉強方法についての書籍がたくさん販売されていることからも、勉強方法で悩んでいる学習者が多いことが伺えます。
本当にやるべきことは多くないので、迷う必要はないんですけどね。
勉強方法については当ブログでいろいろ紹介していますので、ぜひ記事を参考にしただければ幸いです。
勉強そのものが苦痛
英会話は勉強しないと上達しないわけですが、その勉強が苦痛になってしまうケースです。
人は誰でも苦痛を伴う作業は長く続かないので、苦痛を感じている時点で挫折は目に見えています。
文法や単語の知識は英会話に必要ですが、これらの学習は単調である場合が多いため、ここを乗り越えられずにやめてしまう人が多いです。
ポイントとしては、1回でマスターしようとしないこと。
文法はすぐに理解できないことが多いですし、単語も1回や2回やっただけで覚えるのは不可能です。
何回も繰り返すことで、徐々に頭に残していくようなイメージで学習するとうまくいきます。
僕は文法も単語も何十回と繰り返しましたが、それほど苦痛は感じなかったです。
なぜなら、最初から1回で覚えようとしていなかったから。
「理解しないといけない」とか「覚えないといけない」といった気持ちではなく、とりあえず学習しておくという気持ちのほうが絶対長く続きます。
理想が高すぎる
「英会話ができる=ペラペラ」。
こんな認識をもっていると失敗します。
ペラペラに憧れる気持ちはわかりますし、そこを目指すのも悪くはありません。
ただ、理想が高すぎると現実とのギャップが大きくなるため、自信を失くしてしまいます。
いきなりペラペラを目指すのではなく、最低限の会話ができるレベルを目指してみてはいかがでしょうか?
最低限のレベルとして英検3級の2次試験くらいの英会話力を身につけることをおすすめします。
英検3級で扱われる英語であれば、日常英会話は問題なくできますので、ここを目指しましょう。
英会話で挫折しないための対策
では、英会話で挫折しないための対策を考えましょう。ここでご紹介する方法のうち、どれか1つ取り入れるだけでも効果はあります。
目的を明確にする
そもそも何のために英会話を勉強しているのでしょうか?
英会話を勉強する目的がはっきりしていないと、継続するのは難しくなります。
目的がないのに時間と労力を使うのは苦痛だからです。
マラソンで考えてみると、42.195km先にゴールがあるとわかっているから、どんなに辛くても走り続けられわけですよね。
もし、ゴールがどこにあるのかわからない、あるいは、ゴールはないかもしれないとしたら、とても走り続けられないと思います。
何でもよいので目的を設定しましょう。
例えば、
- 外国人に道を尋ねれたら、確実に案内できるようになる
- 業務が成り立つだけの英語力を身につける
- どんな事柄に対しても自分の意見を言えるようにする
など、具体的に定めるのがよいです。
何となく「英語が話せるようになりたいな~」といった曖昧なものはNG。
曖昧だと行動につながらないからです。
ちなみに、僕は外国人に道案内できるようになることを当面の目的にしていました。
過去に何度も道案内できない悔しさを味わっていたからです。
今はかなりできるようになっていますが、これは目的を明確にしていたからにすぎません。
とにかく、英会話の目的を明確にしましょう。
決まった時間に学習する
1日の中で英会話の勉強をする時間帯を決めておきましょう。
こうすることで英会話の勉強が習慣化され、モチベーションに左右されなくなるからです。
例えば、気分が乗らないから歯磨きをしないなんてありませんよね。
おそらく、何も考えなくても、その時間が来れば歯磨きを行うのではないでしょうか。
英会話の勉強もこれと同じレベルに習慣化すればいいんです。
おすすめは朝の時間帯。
夜だと残業や誘いなどがあって不規則になりがちですが、朝は自分だけの時間が取りやすいからです。
たとえ少しでも何かやれば、「とりあえず最低限のことはやった」という達成感が出ますので、朝の時間をうまく活用してみてはいかがでしょうか。
もちろん、朝でなくてもかまいません。
1日の中で5分や10分という時間はどこかで見つかるはずですので、自分にとって都合の良い時間帯を英会話の勉強に充ててみてください。
英会話の参考書を持ち歩く
英会話の参考書をかばんに入れて持ち歩きましょう。
隙間時間に学習する程度であれば、毎日続けられるからです。
電車やバスを待っている時間や待ち合わせの時間、飲食店などにいる時間など、ちょっとできた時間にサッと学習できます。
もちろん、紙の媒体でなくてもかまいません。
今は電子書籍やアプリなどもあるので、このあたりは自分のやりやすい方法でOKです。
ちなみに、僕は英検1級を目指しているときに、単語帳を常にかばんの中に入れておいて、隙間時間ができた時にすかさず取り出してチェックしていました。
単語に関しては外出中に覚えることが多かったです。
とにかく手を付ける
何でもいいので、とにかく手を付けるのも一つの方法です。
一度手を付けると今度は止めるのが難しくなり、結果的にそのまま学習を続けることになります。
例えば、単語を3つだけ覚えようとして始めると、そのまま4つ、5つ、6つ・・・と進めていきたくなるわけですね。
もちろん、3つだけで終わってもかまいません。(学習したことには変わりないからです。)
このやり方の良いところは継続できること。
毎日何か学習できているため、継続できている自分を肯定できるのが大きなメリットです。
考える前に手を付ける。
これを習慣にしてみてください。
スマホアプリを使う
常時使うスマホアプリを用意しましょう。
参考書を持ち歩くことと同じ理由ですが、隙間時間にサッとスマホを取り出して学習するためです。
ただ注意したいのは、いろんなアプリをインストールしているとしても、使うアプリは常に1つにすること。
複数のアプリを並行して使うと、たくさんの作業をしなくてはいけないという心理が働いて、面倒になるからです。
必ず1つのアプリが終わってから、次のアプリを使うようにしましょう。
ちなみに、『スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース オンライン英会話セットプラン』ならスマホ一つあれば学習できますので、おすすめです。
以下の記事で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。
もし挫折したら
対策をしても挫折することがあるかもしれません。そこで、挫折したときの考え方についてお伝えします。
また再開すればよいだけ
もし挫折したとしても、また再開すればよいです。
それまでに学んだことは無駄にならないですし、再開すればそこからまた積み上げていけるからです。
挫折したままだと何も変わりませんが、新たに行動することで英会話は上達しますので、過去の挫折歴は関係ありません。
僕も何度も挫折していますが、その都度学習を再開して今に至っています。
挫折することにも慣れましたので、挫折に対してネガティブな感情はほとんどありません。
そもそも挫折したことがない人のほうが圧倒的に少ないはずですので、あまり気にする必要はないかなと。
過去を変えることはできませんが、未来は何とでもなりますので、いつでもリスタートは可能です。
無理にやらなくてよい
挫折してしまって英会話から離れたいときもあると思います。
そんな時は無理に勉強をする必要はありません。
やる気のない時に勉強しても身につかないですし、先ほどお話したように、いつでも再開できるからです。
英会話に興味はあるけれど勉強はしなくたいという気持ちであれば、英会話の雑誌やYouTubeなどを見て気晴らしをするのもよいでしょう。
そうしているうちにまた勉強したくなるものですので、そのときが来るまで待つのもアリです。
1年や2年はどーってことないです。
挫折しても英会話はマスターできる
この記事を総括するような形になりますが、たとえ挫折しても英会話をマスターすることは可能です。
このことを忘れなければ、挫折することを恐れる必要はない上、変なプレッシャーから解放されて、かえって英会話の学習を楽しめます。
先ほども言いましたが、僕は何度も挫折しています。
しかし、最低限の英会話はできるという今があるわけで、ここに至っては過去の挫折は関係ありません。
実際、今の僕は英会話の学習を楽しんでいます。
たとえ挫折しても、英会話はマスターできるのです。
まとめ
この記事では『英会話で挫折する理由と対策』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
英会話で挫折する理由は以下のとおり。
- 勉強時間が取れない
- 上達が感じられない
- 英語を使う機会がない
- 勉強方法がわからない(迷う)
- 勉強そのものが苦痛
- 理想が高すぎる
英会話で挫折しないための対策は以下のとおり。
- 目的を明確にする
- 決まった時間に学習する
- 英会話の参考書を持ち歩く
- とにかく手を付ける
- スマホアプリを使う
もし挫折してしまったら、次のように考えましょう。
- また再開すればよいだけ
- 無理にやらなくてよい
- 挫折しても英会話はマスターできる
英会話学習者の多くは挫折を経験していますが、挫折した後にどうするかで、未来が変わってきます。
挫折をネガティブなものとして捉えるのではなく、挫折しながらも英会話と付き合っていくスタイルを確立しましょう。
以上となります。