オンライン英会話をうまく活用する上で、講師の選び方も一つのポイントになります。
ただ、オンライン英会話にはたくさんの講師が在籍していますので、どの講師を選べばよいのか迷いますよね。
そこで、オンライン英会話の講師の選び方について、様々な角度からまとめてみました。
自分に合った講師を選べると上達も早くなりますので、ぜひ参考にしてください。
講師を固定するvs固定しない
講師を固定する場合と固定しない場合のそれぞれについて、メリットとデメリットを考えてみます。
講師を固定する場合
講師を固定する、つまり、毎回同じ講師のレッスンを受ける場合、次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 自分の特徴に合ったレッスンを提供してもらえる
- 要望を伝えやすくなる
- 自分の成長を見てもらえる
【デメリット】
- 慣れてくると緊張感がなくなる
- 予約が取れるとは限らない
まず、メリットについて簡単に解説します。
自分の特徴に合ったレッスンを提供してもらえる
同じ講師のレッスンを受け続けていると、講師が自分の特徴を把握するようになるため、自分に合ったレッスンを提供してもらいやすくなります。
受講生の苦手な部分については、講師も説明の仕方を考えるわけですね。
マンツーマンの効果が最大限に発揮できる形と言えます。
要望を伝えやすくなる
毎回同じ講師のレッスンを受けているとその講師と親しくなるため、要望も伝えやすくなります。
オンライン英会話のレッスンは自分が主体的に進めることが大事ですので、自分がやりたいことを遠慮なく講師に言えるのは、受講生としては好ましい環境です。
もちろん、どんな要望でも聞き入れてもらえるわけではないので、そのあたりの良識は必要です。
自分の成長を見てもらえる
同じ講師のレッスンをある程度長く受け続けていると、自分の成長を講師が感じ取ってくれます。
レッスン中に掛けてくれる言葉や、レッスン後のメッセージなどからも、そのことが何となくわかるでしょう。
講師も自分のレッスンの受講生が成長してくれると嬉しいものです。
また講師に喜んでもらおうと頑張ることで、さらに成長することができます。
次に、デメリットについて簡単に解説します。
慣れてくると緊張感がなくなる
いつも同じ人が画面に表れるため、慣れてきて緊張感がなくなる可能性があります。
リラックスするのはよいことですが、集中力がなくなるのはよくありません。
何のためにレッスンを受けているのか忘れないようにしましょう。
予約が取れるとは限らない
同じ講師のレッスンを受けようと思っても、予約が埋まっているとレッスンを受けることができません。
特に人気講師の場合、そもそも予約を取るのが容易ではないため、レッスンを受けるのも不規則になってしまう可能性があります。
仮に予約が空いていたとしても、今度は自分の都合がよくない場合もあるため、難しいところです。
講師を固定しない場合
講師を固定しない、つまり、レッスンごとに講師を変える場合、次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- いろんな講師の英語の発音に慣れることができる
- いろんな話題についていく練習になる
- レッスンの予約を入れやすい
【デメリット】
- 講師との相性が悪いと生産性が低くなる
- 毎回自己紹介に時間が取られる
まず、メリットについて簡単に解説します。
いろんな講師の英語の発音に慣れることができる
英語の発音は国籍によって異なりますし、同じ国籍でも講師によって異なるものです。
毎回違う講師のレッスンを受けることで、様々な発音に慣れることができます。
実際の英会話ではいろんな人と会話をすることを考えると、実践に近い練習と言えるでしょう。
いろんな話題についていく練習になる
講師によって趣味や得意分野が異なるため、フリートークはそうした様々な話題についていく練習になります。
あえて自分が克服したい分野に詳しい講師を選ぶのも一つの方法です。
また、レッスンごとに新しい話題に触れられるので、飽きずに続けられるのもメリットだと言えます。
レッスンの予約を入れやすい
講師に選り好みをしなければ、レッスンを受けたい日時に確実に予約を入れることができます。
いつも決まった時間にレッスンを受ける場合でも、その時間帯に空いている講師は必ずいますので、自分の予定が狂うこともありません。
講師選びに時間をかけずにとにかく予約を入れておいて、どんな講師なのかレッスンが始まってから知る、という楽しみ方もできますね。
次に、デメリットについて簡単に解説します。
講師との相性が悪いと生産性が低くなる
いろんな講師のレッスンを受けていく中で、自分と相性の悪い講師に出くわすこともあります。
相性が悪いとレッスン自体が苦痛になり、内容も頭に入ってきません。
これだけはどうしようもないので、割り切るしかないですね。
何とか25分間のレッスンを乗り切りましょう。
毎回自己紹介に時間が取られる
新しい講師のレッスンを受けるときは、最初に自己紹介をするのが通例です。
レッスンのたびに自己紹介をするのは、ちょっと時間がもったいない気もします。
1レッスン25分しかない中で自己紹介に3分を使うのは大きいですね。
組み合わせるのが現実的
どちらか一方のスタイルで続けるのは難しい部分も多いので、組み合わせるのが現実的だと言えます。
とりあえずお気に入りの講師をベースにレッスンを受けるようにして、その講師の予約が取れない時に他の講師のレッスンを受ける、というスタイルがおすすめです。
これだと常に同じ時間帯にレッスンを受けられるので、習慣化できるというメリットもあります。
講師の選び方に正解はありませんが、レッスンのたびに講師をどうしようか考えるのは大変ですので、自分のスタイルを確立しておくとよいでしょう。
ネイティブvsノンネイティブvs日本人
オンライン英会話にはフィリピン人などのノンネイティブ講師が多く在籍していますが、ネイティブ講師や日本人講師も在籍しています。講師の国籍について、メリットとデメリットを考えてみます。
ネイティブ講師の特徴
アメリカ人やイギリス人などのネイティブ講師は、発音や表現が極めてナチュラルですので、英語のお手本を学びたいのであれば、彼らのレッスンを受けるのがよいでしょう。
ただ一方で、ネイティブ講師は自身が英語を学んだ経験がないため、受講者の悩みが実感として把握しにくく、細かな気配りが難しいかもしれません。
そのため、ネイティブ講師のレッスンは英会話がある程度上達してから受けるほうがスムーズに進むでしょう。
ネイティブへの憧れから、初心者がいきなりネイティブ講師のレッスンを受けるのは、ちょっとチャレンジになるかもしれません。
ノンネイティブ講師の特徴
ノンネイティブ講師の多くはフィリピン人ですが、彼らは英語を公用語として使っていますので、ネイティブと遜色ない英語を話します。
ネイティブほどナチュラルな英語ではありませんが、実用面では十分通用するものですので、学ぶ上でも特に問題はありません。
私たちと同じアジア人ということもあって親しみやすく、教え上手な講師が多いという印象です。
ネイティブ講師に比べてレッスン単価も安いため、英会話を長く学ぶのであれば、ノンネイティブ講師は好都合だと言えます。
日本人講師の特徴
スクールによっては日本人講師が在籍しているところもあります。
日本人講師の最大のメリットは、受講生の気持ちがネイティブ講師やノンネイティブ講師よりも理解できることです。これに尽きると言っても過言ではありません。
講師自身も英語を学んできたので、受講生が間違いやすい点やつまづきやすい点をよく把握しており、それがレッスンでの指導に反映されるのは大きな強みです。
ただ、発音や表現のナチュラルさはネイティブ講師やノンネイティブ講師には劣ることや、受講生の立場として困ったら日本語で解決しようとする癖が付くことなどから、ある程度上達したら日本人講師は卒業しましょう。
講師の国籍に対する考え方
基本的には自分が受講したい国籍の講師を選べばよいわけですが、個人的にはノンネイティブ講師で問題ないと思っています。
実際に受講してみて、ネイティブとの差は特に感じなかったですし、指導力もかなり高いものを持っていましたので、ノンネイティブ講師のレッスンでも間違いなく上達すると実感したからです。
あえて使い分けるとしたら
- 超初級者 → 日本人講師
- 初級者 → 日本人講師 or ノンネイティブ講師
- 中級者 → ノンネイティブ講師
- 上級者 → ノンネイティブ講師 or ネイティブ講師
みたいな感じになります。
スクールによって在籍講師の国籍の割合が異なりますので、例えばですが、どうしてもネイティブ講師にこだわるのであれば、ネイティブ講師が多く在籍しているスクールを選ぶなどしたほうがよいでしょう。
ちなみに、Cambly はすべてネイティブ講師です。
講師の探し方について
ここでは実際にレッスンの予約をする際の講師の探し方について解説します。最終的には自分なりに探し方を見つけるようにしてください。
条件検索する
だいたいどのスクールにも備わっているのが「条件検索」です。
主に次のような項目について選択またはチェックして検索にかけます。
- 時間
- 国籍
- 性別
- 年齢
- 特徴
※これらの項目はスクールによって若干異なります。
すると条件を満たす講師がずらっと出てきますので、一人ずつプロフィールを見ていって予約するかどうかを決めるのが一般的な探し方です。
この探し方では、項目の条件を満たした講師が抽出できますが、自分が希望するそれ以外の細かな条件については検索に反映されないため、その後に一人ひとりのプロフィールを見ていくという手間が発生します。
キーワード検索が便利
講師探しの手間を大幅にカットしてくれるのが「キーワード検索」です。
例えば、ホテルで使われる英語をマスターしたいのであれば、「ホテル」というキーワードで検索します。
すると、ホテルでの就労経験があるなど、ホテルに関係のある講師だけが一発で抽出されてきますので、時間短縮にもなって大変便利です。
キーワード検索は導入していないスクールもありますが、もし自分が利用しているスクールが導入しているのであれば、積極的に使いましょう。
ちなみに、DMM英会話とネイティブキャンプはキーワード検索を導入しています。
プロフィールを確認する
講師検索のページから、条件検索をせずに、講師のプロフィールを一つずつ見ていき、良さそうな講師を探していくという方法もあります。
講師のプロフィール欄には動画や音声による自己紹介がありますので、その講師の発音を確認してレッスンを受けるかどうかを決める、といったことも可能です。
初級レベルであればゆっくり、はっきり話す人を選び、中級以上であればトレーニングのためにあえて聞き取りにくい英語を話す講師を選んでみる、なんていう選び方もできます。
一人ひとり確認していくため時間がかかるのがデメリットですが、せっかくチェックしたのであればレッスンを受けなくても、良さそうな講師はとりあえずお気に入りに入れておきましょう。
そして、実際にレッスンを受けてみて良くなかったら、お気に入りから外せばよいだけのことです。
お気に入りに追加する
実際にレッスンを受けてみて良さそうだと思った講師は、お気に入りに追加しましょう。
この段階ではあまり深く考える必要はなく、もう一度レッスンを受けてもよいと思えるレベルであれば追加でOKです。
そして、ある程度お気に入りの講師が増えてきた時点でその中から選ぶようにすれば、毎回探す必要がなくなるので時短になります。
また、ときどき新しい講師も開拓していき、お気に入りの講師を新しい講師と入れ替えてみましょう。
常に最新のお気に入りの講師たちがベストな講師陣になれば理想的です。
目的別に講師を整理する
お気に入りに追加した講師は、目的別に整理しておくと便利です。
そうすることで、毎回レッスンの予約をするときに、目的に適した講師をスムーズに選ぶことができます。
例えば、
- 仕事用
- 趣味用
- 発音用
- 記事(ディスカッション)用
- 資格試験対策用
といった感じです。
そして、予約が取れない場合に備えて、目的ごとに複数の講師を用意しておきましょう。
人気講師が自分に合うとは限らない
いつも予約がたくさん入っている講師や、受講生からの評価が高い講師などのいわゆる人気講師は、どのスクールにも在籍しています。
人気講師のレッスンは一度は受けてみたいものですが、実際に受けてみると、最初の印象とは違っていたり相性が良くなかったりといったことはよくあります。
人気講師だからといって自分に合うとは限らない、ということです。
ですので、その講師が人気かどうかはあまり関係なく、自分が学びたいことに焦点を合わせて講師を選ぶのが賢明だと言えます。
自分と相性の良い講師こそが、自分にとっての人気講師なのです。
まとめ
この記事では『オンライン英会話の講師の選び方』について解説してきました。ここでポイントをまとめておきます。
講師を固定する場合も固定しない場合も、それぞれにメリットとデメリットがあります。
講師を固定する場合、次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 自分の特徴に合ったレッスンを提供してもらえる
- 要望を伝えやすくなる
- 自分の成長を見てもらえる
【デメリット】
- 慣れてくると緊張感がなくなる
- 予約が取れるとは限らない
講師を固定しない場合、次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- いろんな講師の英語の発音に慣れることができる
- いろんな話題についていく練習になる
- レッスンの予約を入れやすい
【デメリット】
- 講師との相性が悪いと生産性が低くなる
- 毎回自己紹介に時間が取られる
お気に入りの講師をベースにレッスンを受け、その講師の予約が取れない時に他の講師のレッスンを受ける、というスタイルがおすすめです。
ネイティブ講師は、発音や表現がナチュラルですが、自身が英語を学んだ経験がないため、受講者の悩みが実感として把握しにくく、細かな気配りが難しいかもしれません。
ノンネイティブ講師は、ネイティブ講師ほどナチュラルな英語ではありませんが、実用面では十分通用するものですので、学ぶ上でも特に問題はありません。
日本人講師は、自身も英語を学んできたので、受講生が間違いやすい点やつまづきやすい点をよく把握しており、それがレッスンでの指導に反映されるのが大きな強みです。
講師の使い分けは、次のようにするのがおすすめです。
- 超初級者 → 日本人講師
- 初級者 → 日本人講師 or ノンネイティブ講師
- 中級者 → ノンネイティブ講師
- 上級者 → ノンネイティブ講師 or ネイティブ講師
講師の探し方としては「条件検索する」「プロフィールを確認する」がメインになりますが、実際にレッスンを受けてみて良さそうだと思った講師は、お気に入りに追加しましょう。
人気講師だからといって自分に合うとは限らないので、講師が人気かどうかに関係なく、自分が学びたいことに焦点を合わせて講師を選ぶのが賢明です。
以上となります。